初めての緊急帝王切開に臨んだ時の気持ち<体験談>

分娩・帝王切開 体験

切迫早産で入院中。

いつ生まれてくるのか、
いつまでお腹の中にとどまれるのか、
お腹の中で元気いられるのか、

日々日々不安だった。

長期破水していたため、どれだけお腹にとどまれるかわからない状況だった。

お腹の赤ちゃんが出てきたい!生まれたい!と思った時が
この子がこの世に生まれるふさわしいタイミングなんだ、と思うことにしていた。

生まれる時は突然に・・・

生まれる前日。

私は張り止めの点滴を24時間していた。

アトピー肌で、血管が細くて、
なかなか血管が見つからない私の体に
医師・助産師・看護師は四苦八苦した。

2時間粘ってくれてようやく取れた点滴!!

そして半日後・・・

24週4日
0:20  またまた点滴漏れた。ちーん。。。。
   ひとまず張り止めのリトドリンはオフにして内服薬へ変更した

5:00 抗生剤投与のため別室へ。

   ダメもとでルート確保トライして左前腕に一発OK!!!
  リトドリン再開。
  抗生剤が終わり、リトドリンと共に自分のベッドへ戻った

6:00過ぎ
念の為、モニターを付けてお腹の張りのチェック。
お腹の張りは1回あっただけだった。

7:00
朝担当の助産師さんが血圧や体温チェック。

お腹の張りがないか再度確認されて、
『全然大丈夫です〜〜〜』と答えて、
助産師さんから「7時半に朝ごはん持ってきますね」と言われた

7:15頃
助産師さんと話ししてしばらくすると、お腹・腰にちょっと違和感。

ちょっとだけだったしすぐにおさまるかな?と思ったけど、5分経ってもおさまらず・・・
ナースコールを押した。

再度、モニター・採血。

ちょうど主治医が出勤したタイミングで、車椅子にのって経膣エコーと内診のため診察室へ。

診察の結果・・・

・産道が短くなっている

・Babyを出迎えるタイミング

ということを告げられた。

冷静に聞いてはいたけど、最終確認で
「今日?今ってことですか?」と質問した。

Drからはい、今から帝王切開します」と。

冷静にいたつもりだったけど、急に涙が出てきた。

この涙の意味は、

”やっと会える、安心した” 

”たった24週4日なのに・・・”

という両方の意味が重なりあっていた。

そして、まだお腹を切る覚悟ができていなかったからその恐怖(笑)

赤ちゃんを迎えるふさわしい日

主治医も、助産師も看護師もみんな声をかけてくれて安心させてくれた。

診察後は個室へそのまま行き、
帝王切開の準備のため、病衣に着替えたり、
主人、両親、義両親へ連絡をした。

窓の外を見るとよく晴れている。
長男・次男の出産日も晴れている日だった。

今日が赤ちゃんを迎えるふさわしい日と感じた。

手術に必要な薬を点滴で入れる必要があるため、朝ダメもとで入った点滴がこの時活かされた。

感謝あふれるお産にしたい

緊急帝王切開で何がなんだかわからない状況ではあったけど、
もうここまできたら楽しむしかない!!


ぼんやり考えていたバースプランで
『感謝あふれるお産にしたい』という想いがあったから、
気持ちを切り替えた。

私にとって手術自体が初めての経験だった。

私は小中高校は陸上部だった。

陸上の大会でスタート地点に立つ時、「お願いします」と言って立つ。

その時と同じ気持ちで、「お願いします」と言って、
車椅子で手術室に入って気持ちをつくった。

手術台に乗り、麻酔をかける。

頭上にいる麻酔科医と横にいる助産師と話しながら手術が始まるのを待った。

赤ちゃんに会えるの楽しみだな〜と思いながら笑っていると、主治医が話しかけてきた。

笑顔でいようと思っていたのに、
”ここまでよく頑張ってきた”と声をかけてくれ、
つい涙が込み上げてきた。

手術直前にまた泣かされたのだ(笑)

いつも優しい言葉をかけてくださる主治医のおかげでここまでこられた。

お腹の赤ちゃんに「がんばろうね」と声をかけていよいよ緊急帝王切開手術が始まった。

麻酔はかかっているが、触れられているのはわかった。

一枚一枚膜が剥がされているような感覚だった。

隣にいた助産師に実況中継をしてもらいながら、赤ちゃんが出てくるのを待った。

呼吸をして生まれてこれるのか不安はあったが、

どちらかというと「早く会いたい」「会えるのが楽しみ」という想いの方が強かった。

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